BIOHAZARD: Infinite Darkness

OVERVIEW

サバイバルホラーゲーム「バイオハザード」シリーズ初の連続 CG ドラマとして、動画配信サービスNetflixにて配信されている『バイオハザード: インフィニット ダークネス』。flapper3は、本作品にてオープニング映像、モニターグラフィックス(GUI)、一部グラフィックの制作を担当いたしました。

IMAGES

作品の雰囲気を捉えたオープニング演出で、没入感を醸成

オープニング映像は、本編に登場するシーンやカットを取り入れてほしいという要望を受け、コンセプトの提案から構成、アニメーションの制作までトータルでディレクションしています。シリーズならではの不穏な空気感を演出するために、膨大なカット数の中から効果的なシーンをセレクトし、全体のトーンを落として構成。さらに、前話になかった写真や文字を追加するなど、全4話の映像に少しずつ変化を加えることで、話数が進むにつれて物語の謎が解き明かされていくような工夫を施しています。

また、ウイルスに関する直接的な表現を避けたいというオーダーに応えるため、インクが滲んでいくようなアニメーションを採用し、世界に蔓延していくウイルスを表現しています。このように、オープニングからバイオハザードシリーズの世界観に没入できるよう、細部まで「バイオハザード」らしさにこだわって制作を行いました。

作中の時代設定を意識し、過去の技術レベルを再現したGUIを作成

ゾンビやクリーチャーによるホラー要素に加えて、政治や軍事的な要素を盛り込んだサスペンスドラマでもある本作。ゲーム中には、ホワイトハウスや潜水艦、軍事基地に地下施設など、あらゆる場面に、セキュリティシステムや医療機器のモニターなど専門機器が登場します。これらのモニターグラフィックも、flapper3が手掛けました。全てコンセプトからGUI(グラフィカルユーザインタフェース)デザイン、アニメーションまで一貫して提案しています。

本来、SF作品などで未来的な表現が求められることの多いモニターグラフィックスですが、本作の舞台は2000年代。制作においては、過去の技術レベルを再現することが求められました。flapper3では、その要望に応えるため当時の資料やデータを集め、その年代の特徴を掴むことから制作を開始。書体や文字の大きさ、解像度の低さ、色使いなど、細かな表現にまで注目しながら、作中の時代背景に寄り添うデザインを心掛けました。

アナログ的なアプローチでリアリティを追求したグラフィック

作中に登場する、主人公の1人であるクレアが捜査の様子をボードや壁に記録していくシーンでは、グラフィックの制作を担当しています。貼り付ける写真や資料の内容のセレクトから、配置を含め全体をデザインしました。

制作上意識したのは、キャラクター本人が実際に捜査をしているかのようなリアリティを追求することです。例えば、ボードに貼り付けるメモの文字は手書きで作成。走り書きのような文字の書き味や、汚れた紙の質感などを表現することで、捜査の緊張感、臨場感を演出しました。また、捜査ボードのグラフィックで使用されている資料や写真といった素材は、オープニング映像でも効果的に活用し、作品を盛り上げる工夫を施しています。

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