SiM XR LiVE

OVERVIEW

2022年9月30日に配信された、レゲエパンクバンド「SiM」のオンラインライブ『SiM XR LiVE』。本ライブにおいてflapper3は、企画から演出、プロデュース、アートディレクション、テクニカルディレクションに至るまで、トータルで制作を担当しました。

IMAGES

楽曲ごとに作り上げた、世界観の異なる4つのワールド

セットリストは全4曲。それぞれの楽曲で、異なる世界観を持つワールドを作り上げました。1曲目の「KiLLiNG ME」では、地面が隆起するインパクトのある演出。続く「Devil in Your Heart」は、洋館の中を移動しながら演奏するというパフォーマンスで没入感を追求しました。3曲目の「Light it up」は、光が飛び交う圧倒的なステージ。実際の照明とバーチャルの照明の角度を念入りに調整し、リアルなライティングを実現しています。

KiLLiNG ME

Devil in Your Heart

KiLLiNG ME

The Rumbling feat.進撃の巨人

そして、4曲目の「The Rumbling」。MVの世界観をライブに拡張するべく、「進撃の巨人」に登場する壁の上や、巨人が行進するなかで演奏を行う演出を取り入れ、壮大なステージを描きました。

ステージ設営からはじまり、チャレンジを重ね挑んだ撮影

メンバー4人が並ぶことのできる広さと、スケールの大きい巨人を見上げる形で撮影できる十分な高さを確保すべく、モーションキャプチャ用のスタジオにLEDパネルと各種機材を運び込み、本ライブ用のオリジナルステージを設営しました。

また、複数台のカメラを用いた特殊な撮影にも挑戦。ドラマなどの撮影でバーチャルプロダクションを用いる場合、従来は1台のカメラを使用するのが一般的ですが、ライブはステージ全体や各メンバーの様子を意図したタイミングで切り替える必要があるため、7台のカメラを設置しました。さらに、映像に合わせてリアルタイムに変化する照明を当てるなど、ライブならではの臨場感を演出するために様々なチャレンジを重ねた撮影となりました。


制作で心掛けていたのは、念入りなシミュレーション 。ライティングの見え方やリアルカメラとCGカメラの整合性など、検証を重ねることでより没入感のあるライブへと昇華させていきました。未だ事例の少ない、バーチャルプロダクションを用いたオンラインライブ。そうしたなかで「SiM XR LiVE」は、これまでにはない新しい世界を提示するプロジェクトとなりました。

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