19 July 2023

flapper3 Tech Teamが挑む、密度の高い映像体験

プロジェクションマッピングやAR・XR技術など、テクノロジーの発展と共に進化を遂げてきた映像表現。flapper3は、こうした時代の潮流を捉え、見る人、体験する人の記憶に残る新しい「表現」を探求し続けています。

新しい表現の探求や制作において、テクノロジーの視点からアプローチしているのが、flapper3のTech Teamです。今回は、Tech Teamの役割やこれまでの活動をご紹介します。

テクノロジーの力で企画をアップデートする

Tech Teamは、flapper3が画面の中だけに捉われない新しい映像表現にチャレンジしていくなかで生まれた、少数精鋭のテクニカル部門です。

メンバーは、イベントやフェスなどの空間演出を手掛けてきたプロデューサーの千葉祐吾を筆頭に、ソフトやデバイスなどの知見に精通し、テクノロジーの視点で企画の提案・ディレクションを行うテクニカルディレクターの猪俣芳樹、佐藤豪、プログラミング技術やソフトウエア開発といった持ち前のスキルを活かし企画を形にするエンジニアの風間一樹の4名。多種多様なバックグラウンドを持つflapper3のなかでも、テクニカルな視点を武器にクリエイティブを支えています。

大切にしているのは、自分たちが何を表現したいのか、ユーザーに何を届けたいのかという「企画」の部分です。プログラミングやソフトウエアの開発といったテクノロジーを「表現を加速させる引き出しの一つ」として捉え、企画プロデュースの段階からアプローチしているのがTech Teamの強みです。

多角的なアプローチで新しい映像体験を追求

Tech Teamはこれまでに、プロジェクションマッピングやAR・XR技術を用いた演出、インタラクションを取り入れた空間演出など、様々な案件でテクノロジーによる新たな表現を提案してきました。その一部をご紹介します。

投影対象を3Dスキャンし、マッピング演出のクオリティを引き上げる

2015年に制作を担当した、鹿児島県初の本格的なプロジェクションマッピングイベントでは、投影する建物全体を3Dスキャンし、映像を制作する手法を取り入れました。これにより、建物の写真データからマッピングソフトで合成する手法が主流だった当時のマッピング演出よりも緻密な表現が可能となりました。

さらに、万が一映像が止まってしまった時に備えて、それをカバーできるバックシステムを構築。ショーの安定した上映を実現するために、ハードの面からもテクノロジーの力で表現を支えています。

リアルとバーチャルが融合した、全く新しいライブの形

音楽系のイベントやライブの映像を数多く手掛けてきたflapper3では、テクニカルなアプローチでこれまでにない新しいライブの形も模索し続けています。

バーチャル・シンガー「初音ミク」のオンラインライブ『MIKU EXPO 2021 Online』では、「ARライブ」という初の試みに挑戦。AR技術を用いて、生バンドが演奏するリアルなステージ上にキャラクターを違和感なく登場させることが可能となりました。

インタラクションを取り入れた空間演出で、わかりやすく伝える教育コンテンツ

子どもたちが社会科見学などで訪れる公共施設にも、Tech Teamが制作に関わった映像演出が用いられています。

例えば、とあるごみ処理施設では、空間設計の企業と共にプロジェクションマッピングを取り入れた見学コースを制作。子どもたちにわかりやすくごみ処理技術やその手順などを伝えることができます。映像にテクノロジーを掛け合わせ、教育コンテンツの充実にも貢献しています。

SiM XR LiVE MAKING

ユーザーにより密度の高い映像体験を届けるために

Tech Teamが目指しているのは、「ユーザーにより密度の高い体験を届ける」ことです。体験するユーザーのことを第一に考え、企画を提案。その企画をよりアップデートするために、テクノロジーを用い、人々の記憶に残る映像体験を生み出してきました。

今後も、新しいデバイスの誕生やソフトウエアの進化と共に、表現・クリエイティブの形は変化していきます。Tech Teamではこれからも挑戦を続け、flapper3にしかできない新しい「表現」を追求していきます。

MEMBER

INTERNAL

  • PRODUCER

    YUGO CHIBA

  • TECHNICAL DIRECTOR

    YOSHIKI INOMATA

  • ENGINEER

    KAZUKI KAZAMA

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